エージェントを手動で設定する
エージェントが知っていることはすべて app_settings.json という 1 つのファイルに入っています。
設定ツールがこれを書いてくれますが、スクリプト化された環境や画面の無い環境では自分で書くことも
できます。このページはその項目リファレンスです。
デバイスを接続したいだけなら、このページは必要ありません。 ペアリングコードでデバイスをアカウントに接続するのほうが 短く、安全です。
ファイルの場所
エージェントは、自身の実行ファイルが置かれているフォルダーから app_settings.json を読みます。
つまり:
- Windows ——
FilemoteAgent.exeと同じ場所、すなわちインストールフォルダーかポータブル フォルダー。 - Linux のサービスインストール ——
/opt/filemote/app_settings.json。インストールスクリプトが エージェントをそこに置くためです。 - それ以外 —— あなたが起動したバイナリの隣。
ターミナル設定ツールは既定で自分の隣のファイルを使い、別のものを編集するために
--config <path> を受け付けます——FilemoteCli は配置先にコピーされないため、サービス
インストールではまさにこれが必要になります。ここでの相対パスは現在の作業ディレクトリを基準に
解決されます。
接続
| 項目 | 意味 |
|---|---|
ip | エージェントが接続するサーバーのホスト名またはアドレス |
port | サーバーのポート |
EnforceHttps | 平文 HTTP での接続を拒否する。既定はオン。ターミナルクライアントでのペアリングはこれをオフにします。中継へは HTTP で接続するためです |
ip と port は自分のサーバーを指したままにしてください。ip が空なのは「よしなに判断せよ」と
いう意味ではありません——エージェントは組み込みの既定値に戻り、それはまず間違いなくあなたの環境
ではありません。
識別情報
| 項目 | 意味 |
|---|---|
login | アカウントのメールアドレス |
pass | 暗号化されたアカウントのパスワード——下記参照 |
PairCode | 引き換え待ちのペアリングコード |
DeviceToken | コード引き換え後に保存される恒久的なトークン |
pass は平文のパスワードではありません。設定ツールはプラットフォームのローカル保護機構——
Windows なら DPAPI、それ以外ならローカルの鍵ファイル——を通じて保存し、エージェントもその形式を
前提としています。平文のパスワードを貼り付けても機能しません。パスワードは設定ツールで設定するか、
できればデバイスをペアリングして pass は空のままにしてください。
エージェントが触れてよい範囲
rootPaths は、ブラウザーに見せることを許可するディレクトリの一覧です。その外側はすべて拒否され、
.. で外へ抜け出そうとする試みも含まれます。一覧が空だとエージェントは起動を拒否するため、この
項目は省略可能ではありません。
rootPath(単数形)は、古い設定ファイルが読み込めるようにするためだけに残された旧項目です。
rootPaths を使ってください。
転送のチューニング
| 項目 | 既定値 | 意味 |
|---|---|---|
ChunkSizeKb | 64 | 転送 1 ブロックあたりのサイズ |
MaxDownloadMb | 2048 | 1 回のダウンロードの上限。0 は無制限 |
ReconnectDelayMs | 5000 | 最初の再接続待ち時間。以降は試行ごとに倍増し、ゆらぎを加えて最大 30 秒まで |
TransferSpeedLimitKbps | 0 | 送信速度の上限。0 は無制限 |
AI とナレッジベース
| 項目 | 既定値 | 意味 |
|---|---|---|
AiModelId | qwen2.5-1.5b-instruct | 主要モデル |
AiDevice | auto | Vulkan 対応 GPU があれば auto は GPU を選びます。cpu と gpu は強制指定。cuda は旧来の値として今も受け付けられます |
AiTemperature | 0.7 | サンプリング温度 |
AiMaxNewTokens | 512 | 応答の長さの上限 |
AiSystemPrompt | 空 | すべての会話の冒頭に付加されます |
AiAutoStart | false | エージェントと一緒に AI サービスを起動する |
AiDocumentModel、AiVisionModel、AiCodeModel、AiSummaryModel | 空 | 専門モデル。空の枠は主要モデルにフォールバックします |
KbEnabled | true | ナレッジベースの文脈を AI チャットに与える |
KbPaths | 空 | インデックス化するフォルダー |
KbIncludeBrowser | false | ブラウザーの履歴をインデックス化する |
KbIncludeEmail | false | .eml と .msg ファイルをインデックス化する |
KbPrivacyAccepted | false | 同意ダイアログを表示済みであることを記録します |
KbScheduleEnabled | false | スケジュールに従って再インデックスする |
KbScheduleDays | 未設定 | 再インデックスを行う曜日。空のリストは「行わない」 |
KbScheduleTime | 03:00 | スケジュール実行の時刻(24 時間表記) |
KbScheduleIntervalHours は古い設定ファイルに今も現れます。それらのファイルが読み込めるように
読まれるだけで、もう何も制御していません——上の 2 項目が置き換えました。
AI サービスのポートはもう設定できません——8765 に固定です。古い設定ファイルには AiPort が残って
いることがありますが、無視されます。
更新
| 項目 | 既定値 | 意味 |
|---|---|---|
UpdateCheckEnabled | true | 更新チェックの主スイッチ |
UpdateChannel | stable | stable または beta |
UpdateSkippedVersion | 空 | スキップすると選んだ唯一のバージョン |
これらの設定が実際に何をするのかは Filemote を最新に保つで説明しています。
それでもペアリングのほうが良い理由
アカウントのパスワードで設定したエージェントは、そのパスワードからファイルの暗号鍵を導きます。 ブラウザーでパスワードを変更すると両者は食い違います。ブラウザーは直ちに新しい鍵を導く一方、 実行中のエージェントは古い鍵を持ち続け、返してくるものはすべて意味不明な内容に復号されます。 症状と対処は デバイスがオフラインと表示されるにあります。
ペアリングは鍵をコード自体に載せて帯域外で運ぶため、この問題を丸ごと回避します。手動設定は画面の 無い環境やスクリプト化された導入のためのものです。画面とブラウザーがあるなら デバイスをペアリングしてください。
2026-07-31 に更新